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zoom RSS 生真面目さとバッハと

<<   作成日時 : 2005/09/05 00:01   >>

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昨日、小林道夫さんの指揮する東京藝術大学バッハカンタータクラブのコンサートに行ってきました。久々に、懐かしいような、面はゆいような…自分はありさんなのだと信じて、こつこつと几帳面に生きていた(つもりの)十代後半、音楽といえば、バッハであり、バロックだった頃がありました。

通っていたミッション系の学校は、パイプオルガンが礼拝堂にある、という贅沢な(?)環境にあり、高校の音楽の先生は、とにかく音楽の時間といえば、バッハを聴かせていました。自らもバッハの演奏団体に加わっていた彼から、「おんがくってたーのしー!」というメッセージを受け取ることはほぼ不可能でしたが、バッハと生真面目は、彼の重々しい曲目解説(聴かせる前に延々と読んできかせてくれました)を通じて、しっかりセットになりました。

ホールの入口では、小学校のときの先生とばったり。旧姓を額田先生というこの方も、バロック大好き。第一生命ホールの古楽コンサートにもよくおいでくださります。

というわけで、バッハは横浜で過ごした学園生活とこちたく結びついています。

ステージの上には、見慣れた面々が…古典Qとエルデーディのメンバーが見えます。オーボエでソロもとった「うずらちゃん」は、BWV2001以来のおつきあい。合唱団には、こんどボロメーオSQとシェーンベルクで共演する星川美保子さんも見えます。

カール・リヒターのバッハで育った世代には、普通に見えるこういう演奏会も、古楽全盛の今日ではかなり珍しいものなんだ、と亭主と話しながら演奏会が始まりました。

劇的要素の強い音楽だと言っても、バッハはバッハ。映画音楽やミュージカルでincidentalな音の響きに慣らされていた耳には、一体何が嘆きなのか、喜びなのか、音楽の語法の違いにとまどいを覚えつつ聴いていたあの頃を思い出します。
上行するフレーズをクレシェンドしない、などというバロックのお約束を巡って、音大志望の友人と音楽の先生が言い合いをしていたことがふっと頭をよぎったり。

そんな昔話が次々と思い出される、生真面目なバッハでした。

こういう生真面目さは、着慣れた質素な上着のような風合いがあります。SQWで古典QやエルデーディSQといっしょに仕事をしていると、同じような風合いを感じます。ステージの上のメンツを見て、そうか、気がつかなかったけれど、その風合いをSQWに持たせたかったのかもしれない…アンコールのロ短調ミサ終曲のDona nobis pacemを聞きながら、考えていました。

「『我らに平和を与えたまえ』をアンコールに弾きます。万感の思いをこめて!」そうですね、小林さん。バッハを初めて聞いた頃、私はこの国は憲法で戦争を放棄したのだから、二度と戦の野に若者が出て行くことなどないと固く信じていました。まさか、バッハに託して、平和を訴えなければならない事態になるとは…

たぶん、神様もいっしょに聴いていただろうと思える、バッハでした。

追記:合唱団に加わっていた星川美保子さんのブログに、公演当日のことや小林さんのお話がのっています。ぜひこちらへ。


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