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zoom RSS 本日、SQWフェスタ、2日目です

<<   作成日時 : 2008/05/31 14:08   >>

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 考えてみれば(それほど考えなくてもいいけれど)、昨日のコンサートは、「第一ヴァイオリン養成ギブス」みたいなプログラムでした(表現が昭和で恐縮)。
 ハイドン、ベートーヴェンの初期、モーツァルトと来れば、第1ヴァイオリンの歌を、他3つの声部が支える古典派の典型。第1ヴァイオリンとチェロを比べると、弾いている音符の数は少なく見積もってもヴァイオリンの方が4倍から8倍はありそうだ…。

 ニックは、夜の本番だというのに、昼過ぎからずっと、入念に指のウォームアップをしていました。

 フレーズの息継ぎ(弓の返し)を全く感じさせない無窮動のフレージングで駆け抜けたベートーヴェンの作品18の3、モーツァルトとは、かくも楽しき会話、と思わせる、チャーミングな語り口のK.516。(ハイドンの作品76の5は、彼らがアウトリーチでよく弾くので、もう耳にしみこんでしまっていて、こんなもんだと思ってしまっていて…でも考えてみれば、最終楽章のあの弾丸ライナーは、きっと相当に変わってるのだろうなあ。)

 お見事、でした。ニックもいつの間にか、41歳。技倆も経験も、経験に裏付けられた知識も、いい具合に成熟期にに入る、いろんな意味で、一生のうち、一番「弾ける」年頃です。現役でずっとSQをやっていた人が迎える絶頂期を聞けるのは、演奏家といっしょに年をとっていくから味わえる、ちょっと幸せ。

 さて、今日のタイトルは「死を巡る断章」。バルトークの第6番と、ベートーヴェンの作品132です。明後日のアルバン・ベルクQ日本最終公演も作品132ですから、聞き比べるのもおもしろいですよ。
 SQの第1ヴァイオリンとしてのキャリアに幕を引こうとしているピヒラーと、まさにこれから一番いい時を迎えようとしているニコラス・キッチン。
 それぞれに、ベートーヴェン最晩年の祈りと感謝の声を奏でることでしょう。勝ち負けの話じゃないですよ。人生、それぞれのステージで、それぞれの132がある、ってこと。


 

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
昨日、今日と第一生命ホールにおじゃましました。ボロネーオSQは初めて聴きましたが、すごい実力に驚きました。今日の132を超える演奏はおそらくもう聴けないのではないかと思いながら、最後の楽章を聴きました。惜しむらくは、あの演奏に接するお客さんがもっとたくさん集まればよかったのですが。今回のシリーズ、あともう1回か2回、聴きに行きます。
Anton
2008/05/31 22:51
ありがとうございました。確かに当分、他の演奏で聞いても、「あ、違う」と思ってしまいそうなインパクトがありました。前回来日したときの作品135がそうだったように。
このシリーズ、お客さんを無理に集めていないもので、毎回なーんとなく淋しい感じがすると思います。いつも、1階の下手側の入口近くに座ってモニターしていますが、ときどき「ひとりで来ている人が、友だちか家族をひとり、連れてきてくれると、それだけで、随分増えるのになあ」…と呟いています。
でもSQのお客さまたちは、かなり一人がお好きな人たちですね。友だちを連れてきてくれたら…キャンペーンというのもやってみましたが、申し込みはゼロでした。
よかったら、それを誰かに話して、いっしょに行こう…とはならないジャンルなんですかねえ。
Minochan
2008/05/31 23:34

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